2019年より流行している新型コロナ感染症はウイルス変化を遂げながら全世界にいまだ猛威をふるっています。現状の医療体制では患者さんの発症に十分対応できていないのが現状です。
患者さんからお聞きする不安、不満は
① 発熱や風邪症状を有すると病院やクリニックの受診がなかなかできない
② 受診できても新型コロナ感染症の検査が受けれられない
③ 検査結果がでるのが翌日以降である
などがあります。
当診療所ではそのような患者さんの不安、医療体制確保、新型コロナ感染症の入院治療医療機関へおつなぎできるように検査拡充しています。
●IDNOWによる新型コロナ感染症核酸増幅検査について
PCR検査と同じ位置づけ。
IDNOW™による新型コロナ感染症遺伝子検査とは「新型コロナの遺伝子(RNA)を抽出・増幅することで、新型コロナかどうかを判定する」検査です。
従来、新型コロナかどうかを判定する検査方法として広く知られているものに
「PCR検査」や「抗原検査」がありますが、今回の遺伝子検査は等温核酸増幅法の1つである NEAR法 (Nicking Enzyme Amplification
Reaction)となります。
NEAR法の特徴としては、以下の通りです。
• PCRと同じ「核酸検出検査」に該当する:10日以降の症状がある方の陰性証明にも使用することができ、ガイドライン上でもPCRと同等の信頼性を持っているのが特徴です。(※ただし、簡便である分、後述するリアルタイムPCR法と比較すると精度として幾分劣ります。しかし通常はPCR検査を受けたとはなされて大丈夫です)
PCR検査との比較
• ・抗原定性検査
陰性一致率95.0%
陽性一致率 66.7%
◦ NEAR法
陰性一致率98.6%
陽性一致率94.7%
• 非常に判定までがスピーディー: 検査自体は陽性に最短5分、陰性でも13分で判定することができます。(複数の患者さんが検査をお受けの場合、結果ご説明までに1時間程度かかる場合もございます)
• 海外渡航の陰性証明にも使用:検査の信頼性から各種陰性証明にも使用可能です(流動性を伴いますので、事前に各大使館の情報を確認してください)。