多汗症について
多汗症とは、異常な量の汗をかく状態を指します。通常の発汗、汗かきとは異なり、多汗症になると生理的に汗をかく状況ではなくても多量に汗をかくようになります。
多汗症には、多汗症とは、異常な量の汗をかく状態を指します。通常、汗は熱や運動に関連してかくものですが、多汗症になると生理的に汗をかく状況ではなくても多量に汗をかくようになります。
多汗症には、頭、顔、わき、手の平や足裏など限定された場所のみに汗をかく場合と、全身に汗をかく場合があります。また、思春期前後から多汗症を発症することもあれば、成人期になってから多汗症を発症することもあります。汗を多量にかくため、日常生活に支障がでたり、精神的な負担につながったりすることも少なくありません。原因を正確に判断し、適切な対処法をとることが大切です。
●多汗症の治療
① 活習慣改善
② 内服治療
漢方薬などの内服
③ ローション使用による発汗抑制
塩化アルミニウム溶液(手のひら、足の裏など) ~ 医薬品でないため保険診療外
エクロックゲル(腋窩多汗症専用のゲル) ~ 医薬品として保険治療可能
④ イオントフォレーシスによる発汗抑制
ただ水に手足をつけるだけなので、痛みなどもなったくありません。微弱な電流を流すだけなので多少ピリピリする程度です。
発汗抑制の詳しい仕組みはわかっていませんが、電流を流すことで生じる水素イオンが汗の出口を狭くすることで汗を減らせると考えられています。
⑤ 手術療法(内視鏡手術、交感神経の遮断)
手術療法は入院施設を有する病院と連携して短期入院の全身麻酔で行います。 主に手掌多汗症(手のひらの発汗)に対して行います。全身麻酔下に両側の胸に約1.5㎝程度の切開を加え胸腔鏡という内視鏡を挿入し背骨の両脇に走行している交感神経を焼灼します(交感神経の過緊張が異常発汗の原因となります)